クオリティアップの画面動、画ぶれ
映像にかかわるもので、画面動を目にしていると思います。
この表現が有り無しでクオリティに差が出てきます。
皆さんが動画を作成する際、入れていますでしょうか。
これを入れる入れないで演出のかかわる感情が入っていたり、立体的に見えたり、
はたまた、絵にあったもの、もしくはこれから起こる現象の前触れなどいろいろな用途で使用されます。
AfterEffectsでの表現方法となりますが、
効率が良いやり方などをお話できればと思います。
基本的な画面ぶれ~エクスプレッションを使用した平均的な画面ぶれのデータもありますので、
お時間ない方は、こちらを参照してみてください。
画面動 サンプルAEP https://ryunos.booth.pm/items/5213343
- 標準的な画面ぶれ
- 変則的な画面ぶれ
- エクスプレッションによる画面ぶれ
- エクスプレッション平均的な画面ぶれ
- 場面に合わせたブレと応用
1.標準的な画面ぶれ
基本的なものから紹介しますと、
「基本型」
単純な上下左右
単純なものなので、1F~2Fで作るものです。
単純な揺れが欲しいなどはこちらで作成することもあります。
2.変則的な画面ぶれ
「星型」
星の軌道を描いたもの
星を描く時ように動を描くことで、斜めの動きを加わり、ちょっと複雑に見えるよう構成されたものです。
「蝶ネクタイ型または、無限マーク」
蝶または無限マークのような軌道のもの
これは、映っている画面中心から上下左右をり返すことで、画ぶれを表しているものです。
3.エクスプレッションによる画面ぶれ
「ランダム関数型」
エクスプレッションによるブレ
「ランダム関数型」は AE の工クスプレッションと、エフェクトの欄にある「スライダー制御」を掛け合わせてブレを生成し動かしている形となります。
このタイプのメリットは、ブレの強弱を数値で簡単に付けられる点ですね。
デメリットは、ランダムな方向に動くので、細かい調整が難しい点。
キーをベイクすれば手付け修正にもシフトできますが工クスプレッションは作動しなくなりますし、
レイヤーやコンポを複製したりすると、全く別物のランダムな動きになり、扱いには注意が必要になります。
amp=effect("スライダー制御")("スライダー");
p=[2,2];
(random(-p,p))*amp
+transform.position;
4.エクスプレッション平均的な画面ぶれ
「複数ランダム平均型」
エクスプレッションによるランダム化したものを平均化したもの
「複数ランダム平均型」は、ランダム関数型を複数集めて平均を取ったものです。
基本的には、ランダム関数により、突飛してしまった値を平均化してくれるので比較的、扱いやすいランダム制御が作成可能です。
調整方法もペイクを先に行う要がないので、かなり楽に調整が可能となります。
amp=effect("スライダー制御")("スライダー");
p=[2,2];
(random(-p,p)+random(-p,p)+random(-p,p)+random(-p,p)+random(-p,p)) /5 *amp
+transform.position;
5.画面に合わせたブレと応用
「映像場面に合わせた画面動」
応用として画面に合わせた画面ぶれ
爆発の演出では、
初動が大きく揺れ、だんだん収まっていくような動きになります。
地震のような揺れが続くような見せ方の場合、
ガタガタとずっと続くような画面の動きが必要となります。
いろんな状況の演出上で、上下動だけではうまくいかない場面があります。
電車の中や、何かの乗り物に乗っているシーンでは、
単純に縦揺れではぶれているように見えないこともあり、シーンの状況により画面ブレの調整が必要となります。
皆さんの作成されている状況に合わせ少し物理法則などを考慮することにより、
高いクオリティで画面動が作成できます。
基本的なものとなりますが、
皆様にお役だけできればと思い基本となる画面揺れのベースとなるものありますので、良ければご活用ください。
まとめ
一般的なものを紹介させていただきましたが、
あくまで一部基本的なものとなります。
演出意図や画面の構成からなるもの様々ですので、
基本の形、作業スピードの向上にお役立てください。
基本的なNULLでの画面ぶれのサンプルが下記にありますので、
よければご確認いただければ幸いです。
画面動 サンプルAEP https://ryunos.booth.pm/items/5213343